滋養のスープ
ここ2、3日で集まってきたいただきものはオレンジ色。
これから更にやってきてくれるオレンジ色のあの果物を待っている間、天候は雪へと変わるそう。と、いうわけで、スープをつくってみます。
水 くちなしの実 ローリエの葉
切り干し大根 にんじん 岩塩
大きいホウロウのお鍋にお水を半分くらい
お出汁が出る切り干し大根 少々
黄金色のスープがとれるというくちなしの実は とりあえず1実
ローリエの葉はひかえめに 2葉
にんじんは煮くずれない大きさの乱切り
土のものがほとんどなので岩塩 少々
ストーブの上でくつくつ煮ます。
その間に、近頃ヤーコンにはまっている私は、このスープにヤーコンを入れてみたい。一緒に煮込むよりもあの梨のような歯ざわりと口当たりを楽しむために厚めスライスのいちょう切り。合わせ所は思案中。
しばらくしてローリエの香りが広がってくると、このスープは薬膳スープに近いものになりそうで、そう、そう、これがあったと、生姜が登場しました。
ゴロっとそのまま。
切り込みを入れておいて、皮つきのまま。
お鍋のふたを開けて生姜を加え、さらに様子をみてから、くちなしの実をもう1つ加えることに。
味見をして岩塩も、ほんの少し。
もうほんの少し加えようかとよぎりましたが、手がストップ。最後までスーっと飲み干せる加減です。
くつくつと煮えていきます。
ヤーコンは器に入れておき、スープをかけてその熱を通そう。
白い器と木のスプーンを用意しておいて。
いつでもOKの合図が、お鍋からも湯気からもしつつ、そのままにして。
仕上げは何にしましょうかと想いを馳せながら朝の支度をしたりして。
まだまだそのままにしておきます。
…………
…………
それでは、いただきましょう。
仕上げには、ごま油をそーっと回しかけることになりました。
「いただきます」
オレンジ色のにんじんが、しんのしんまで熱々であまい。
生姜が遠くでピリッとして、梨を思わせるヤーコンもシャキシャキ。ヤーコンはサラダにすることがほとんどで、こうすると含まれている水分がまるくなって、うん、これもとっても美味しい。ごま油も、こくになってくれています。
透き通った黄金色のスープは、野菜とハーブの香りと、使われている色は少なくとも、それぞれの色の光を引き立たせてくれています。
たっぷり作ったこのスープを半分残してお味噌を入れたカレーにしよう。そこにシナモンやクローブも入れてみたい。その前に、レモングラスだけを加えて、もうひとスープにしてからでも
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ピンポーン。
「あさぬまさーん」
お待ちかね。
オレンジ色のみかんが届きましたよ。