アマヤドリ・いそひよどり
雨の日は、向かいにあるイソヒヨドリ配色の空き家に、いそひよどりが雨宿りにきます。
雨の日といっても、今日のように小雨、お天気雨の日限定で。
いそひよどりは色んな鳴き声の持ち主で、それを知ったのはここで挨拶をするようになってから。主には音でミとかシ、たまにはソ。半音上がるような、柔らかい口笛のような小さな声です。その鳴き声は他の鳥たちの後をついていきます。
さて、最近写真の多い日が続いているこのスペース。それは私が「文章にする」というところにまだ追いついていないから。
引っ越しをしてからもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
以前住んでいた茅ヶ崎のように、海からの潮風がほとんどという風とは一風変わり、この町はどこから風が吹いてくるのか……どこからも風がやってきます。そよ風も、突風も、まるで円を描くようにカーブしながら流れていきます。
お天気雨が多い町で、虹がよく現れます。
ここは人口は約7千7百人の半島、真鶴半島。
こじんまりという言葉がぴったりで、けれども未だ島を周りきれていないのはなぜでしょう。
歩いていると、高台から港をのぞく景色が続き、上ったり下ったり、横路を入りまたカーブして。立ち止まるとすべての方向から風が吹いていることを感じられます。
ゆっくりとした時に包まれ、時計をみるとあっという間に時の過ぎていることがほとんど。
セッション再開までもう少しお待たせします。