〈音会〉へのごあんない その1
暮らしを移しひと月ほど。
真鶴が「我が家」にそして「帰ってきた」と感じられるようになってきました。
それまでは家という空間に置く、持っている「もの」の所在地探しの日々。
部屋が増えスペースは充分、あまるほど。けれども暮らしの導線がなかなか定まらない。
どこに何が必要か。今まで出していたものは本当はしまっておいていいのでは?もしくは手放していいのでは?
新しく必要だと思っているものは本当に必要?
そして現在進行形。きっとここに住まう限りはずっとし続けていくのでしょう。
所在地が決まりだすと、住まい全体が調い、ものたちも安心しはじめているようです。そして私も寛いでいられるというわけですね。
カスタマイズしていて感じた事は、シンプル=なくすことだけではないということ。捨てる、手放すにフォーカスしてしまいがちですが、暮らしに必要なものはあるし、ストイックになりすぎるとそこを埋めようとします。
調えるために新たに加える、残す。
反対になくすことで生まれたスペースをスペース(空間)のままにしておくと、自由が生まれます。(例えばお茶を煎れるときはカップ置き場に、そうでないときは食材置き場に。食材がなくなったら再びスペースに……)
その自由度を体感すると、「ない」という充実感が生まれます。
そんな風に住まいつくりをしていて新たな芽を出してみたくなりました。
お休み期間をありがとうございます。
〈音会〉と名付けたオープンスペースをはじめます。