ゆらぎと眠り&音空ハーブウォーター

二宮町在住。来年には➡改め、来月中にはハーブウォーターをお披露目、販売します。ゆらぎと眠りのセラピスト浅沼瞳の音空(おとそら)ハーブ畑観察日記と暮らしのブログ。

金色

hotomo92016-09-09

レインボーステイでのイベントの後、「おばあちゃんに会いたい」と思い立ち、「この日!」と指差しした日に
行ってきました。

「この日!」から数日が経ち、幾度も思い起こして過ごしているのですが、言葉に移し変えることがなかなかできないでいます。

時間にすると一時間ほどでしょうか。その全てがやさしく、ジェットコースターのようでもありました。

間違いようもなく祖母の子供の、その子ども、として生まれてきている覚えを感じたのは、始めてでした。

会話の言葉がほとんど見つからず「瞳をみるしかないなー」と、ひたすらに祖母のグレーがかった瞳を見て、その瞳がそのままゆっくりとこちらに向かってきて、ほんの数分のシーンが、祖母と出会ったその日から、今の今までの何日分にもなるような、そんなやりとりをしていました。

瞳をそらすことなく、目尻がぐーんと下がるほどの微笑みを、何度も何度も返してくれたことを忘れられません。

私の腕と手を「きれいねー、きれいねー」とさすっては、たくさんほめてくれました。

祖母の中指にあった指輪を、私から見ても「その指輪とおばあちゃんはくっついている」と思えるその指輪を

本人が自負するほど気の強いところがある祖母の勝ち気さで、懸命に指からはずし、渡してくれました。

両手で受け取った指輪を通せる指にいくつか通し、祖母がにっこりした、安心の表れた指へ通すことにしました。

私の指を通ったその時から、こんなにもなじみのある指輪に変わるとは思ってもいませんでした。

井の頭公園についた頃、太陽が西日へと傾き始め、その金色で黄金の陽射しは、祖母の指輪にそっくりでした。

その時は泣くまいと、見ていないときっと後悔する、と感じて見続けたその時の涙が、心の方からあふれてきました。







さて、私は今、日常が大好きで。日常の中にある毎日の変化が好きすぎてたまりません。これは少しずつ確実に変わってきた大きな変化です。

感じていることを言葉にし、何気なく、ありふれたところで、いつの間にか話せるようになってきたことは大きな大きな変化です。

イベントの時も、日々のセッションの時も、選びながらポロポロと話し、その声と音の内容が、その方のふとした瞬間の記憶に触れ、1秒でも2秒でもそこに立ち止まることがあったなら、こんなに嬉しいことはありません。それこそが、このおつとめの甲斐性というものです。

レインボーステイでのみなさんとの会話も、おひとりおひとりと交わした会話も、丸ごとその様であれたら、と、ただただいつもの様に(いつも通りでないことも含め、それもいつものことなので)そこにいました。

私は消えていくものを見るひとで、とどめておくことの出来ないものを見ていくひとで、続けていける声の大きさで、これからもそうしていくんだな、コツコツとだなと改めて思い起こせたのでした。



最後になりましたが、台風がくる気配の中、晩夏〜初秋のイベントにおこし下さいましたことを改めて感謝申し上げます。

金色の秋へと向かう今日この頃。変わり目の日々をお元気でお過ごし下さい。


ひとみ