ご挨拶
もう何度目のご挨拶でしょうか。このタイトルの時はもしや!とお気付きの方もいらっしゃるでしょう。その通り。その通りなんです。
7月中旬をもちまして、音叉の施術をお休みさせて頂きます。今回は引っ越しではなく、秋から始めるリラクゼーションスペースでのボディケアとリフレクソロジー研修の為です。年内いっぱいはお休みします。再開のお知らせは改めて致します。
働き方も変え、個人の方、グループ、団体の方々との契約も終了します。音叉の施術だけですと初めましての方々になかなか会いづらく、その為だけに雑貨屋さんでも働きはじめました。当初は数ヶ月の予定でしたが思いの外はまってしまい、長々と居座ってしまいました。この雑貨屋さんでのお勤めも終了します。
そこまでしなくても、と思ったりもしましたが、なんと言うか、ぶきっちょなものですから、こういう時は潔く。
歳を重ねれば重ねる程、自分勝手になっていくなと思います。責任のようなものを感じますが、自由だなとも思います。数ヶ月は収入ゼロになりますが、無鉄砲さがなくなっているあたりは、経験してきたなとも思います。
決めるまでにずいぶんとぐずったものですが、決めると肝が座ります。決め手は1年前から始めたハンドマッサージ。事の外好評で、この先の何かにつながりそうな予感をひしひしと感じた訳です。アプローチの方向がもうひとつあると、あきらめたくないものをあきらめなくていいんだなと、すんなり思えた訳です。あきらめたくないものを一生懸命あきらめようとしていたんだなと、すんなり気付いた訳です。
そして先日。
そんな経緯とこれからの話をしに実家へ行ってきました。
母は心配性です。
とても心配するし「いつまでたっても落ち着きがない」そうおっしゃいます。
「そうなんです。でも続いているんです。音叉の施術。これからもある程度の所からは専門職で、誰にでも出来るものではないからいいものを提供したいんです。心がくつろいで力づけてくれるツールとして音叉と私の手を信頼しています」と、はっきり面と向かって話し、伝えたのは初めてで、そのあと母は、今までよりもずっと安心していました。
父は私のことが好きです。でもマッサージが苦手で、いつも「いいよ、いいよ。本当にお父さんはいいんだよ」とおっしゃいます。
この日は
「ハンドマッサージは?手なら平気?」と聞くと
「手は平気」とのこと。
「研修終わったら、真っ先にハンドマッサージするよ」と伝えたら「いいよ、いいよ」と。
けれどもう一度
「得意なんだよ」と伝えたら「お父さん、眠くなって寝ちゃうんだよ」と。一体全体なんなんでしょうか。その、かわいい理由。
一度で伝えきれなかったら、もう一度伝える。たったそれだけ。たったそれだけのことではありますが、その差はとても大きくて。それだけのことに5年も、いやいや、39年も費やしていたんだな、ぶきっちょの極みだなと、つくづく思い至ったのでした。
しばらくして父は布団に入り、眠ったかと思ったら、何やら1日1回は飲んでいる酵素ジュースを飲み忘れたと言ってゴソゴソ起き出しました。母と私はテレビを見ながらポツポツと話していて、その食卓にもう一度3人集まることとなり、父は話にいつの間にか加わっていました。
この食卓の雰囲気は、ある時ふっと思い出す、思い出しBOX行きとなりました。
プラス。
母に「弓道したい」と話したら「しなさい、しなさい」と大歓迎で、お墨付きを頂きました。
なぜ弓道だと「また何か始めようとして。いつまでたっても落ち着きがない」とならないんだろう。
今度、もう一度、尋ねてみようと思います。