明星神社
「中里の神社は明星(あかほし)神社だよ」とアパートの前の空き地で草取り中の大家さんに教えてもらった。
しゃがんで土の地図を書いてくれて、ふんふんと聞きながら、そのあたりに川はあったっけ?と思いつつ「行ってみます」と伝えた。
そうしたらあった。
通りからは見えなくなっていただけで、一本道を入ったら川の流れはそのままずーっと続いていた。
川の流れに沿って歩くこと数分で石の鳥居がお目見えした。石段を上がると小さい公園と同居している神社だった。狛犬が親しみやすくもご立派。
二礼二拍手一礼。
響きの通る柏手がうてた。
裏を周るともう使われていない井戸の形跡。土はふかふかで苔むしていて、急に涼しくなった。
ぐるっと神社をひと回りして最後のさいごに由来を見てみたら
天香々背男命
アマカカセオノミコト
(星の神)。
明星神社の明星も由来によると明けの明星(金星)からきているのだそう。
これは、現代でいうところのキラキラネームでしょうか。ちょっと違いますか?キラキラ指数はけっこう高めですよね。
なんだか気に入っちゃったなあ。
鳥居をくぐりお辞儀をして外に出てみると、神社がゆるやかに川に囲まれている場所に位置しているのを再確認できた。この土地の地形に馴染んでいる雰囲気。
近々お祭りがあるからいってみよう。
最近19時頃から流れてくるお囃子の音は、きっとこのお祭りの練習。
どんなお祭りになるのかなあ。