お返事
彼女がまたしても言っていた。
「いつも思います。
会いたい人に会いたい」
前回はこの時。
「38」
http://d.hatena.ne.jp/hotomo9/touch/20170518/1495112602
彼女は福岡に住んでいて、数ヶ月前、私は彼女をハグするためだけに飛行機でビュンと飛んでいって「またね!」と言ってこちらにビュンと帰ってきたいと思うほど、とにかく生きていてほしくて、それにはハグが一番だと思って、それくらい彼女に会いたかった。けれどもそれを選べなかった。
数ヶ月後、彼女がこちらに来られるかもしれないことになった。けれども、悩んで悩んでこちらに来ないと決めた。
良かった、と思った。
話があった時には会えるかもしれない、と嬉しく思ったけれど、身体のこと、心のこと、周りのことを考えて考えて考え抜いて決めたことだろうから。生きることを選んだってことだろうから。
写真をたくさん送ってくれた。彼女と訪れたことのある、私の大好きな太宰府の写真。そこの博物館の作品の写真。
とても嬉しくて、こういう時にいつも思う。
大切な人にこそ、ハグしたい人にこそ、そうそうにはハグできないんだよなー。
だからこそ、大切な人がすぐそばにいたら両手を広げたいと思う。なかなかできないけれど、その気持ちはたくさんある。手をのばして届くところにいるなら手をのばしたいと思う。なかなかできないけれど、その気持ちはたくさんある。
私は今回ひとっ飛びできなかったけれど、近頃彼女に手紙を書く度に温泉に行こうと書いている。誕生日には陶磁器で作られたワイングラスを贈った。
彼女の身体のことを考えると、どちらもリスクが伴うもの。それでも彼女はほどほどにしながら大好きなそれらをやめないし、会うたびに生きている醍醐味は身体をもっていることで、
おいしいものはおいしい
楽しいときは楽しい
哀しいときは哀しい
笑いあえるって最高
と全身で表現してくれる。